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多角化した農業法人が求める人材とは
「水田を買って無農薬有機栽培の米作りをやってみたいとある時話したら、稲作農家の方に”新規就農者にできるもんじゃない”と鼻で笑われました。
生育の難しさだけでなく周囲との兼ね合い等、問題はたくさんある。ヘリで農薬散布を行う地域だと、うちだけやめてくれとは言えない、病害虫がお前の水田から広まったらどう責任を取るのかと色々と説教されました(苦笑)。でも大変勉強になった」
初心者である松尾さんは最初から独立農になることを諦め、農業法人に就職して働きながら農業を学び、自立する道を選んだ。農業法人のなかには将来の独立を支援してくれる会社もある。
また、新規就農者が農業を学ぶには、他に自治体の就農準備講座(半年間)、全国に10校ある就農準備校(条件は各校異なる)、農業大学校等がある。
松尾さんが就職したのは米作りと野菜、果実生産を組み合わせ、また加工から販売、直営レストランまで経営する多角化した農業法人だった。
「初任給は21万円で、前職のほぼ半分に減りました。しかし社会保険も福利厚生もしっかりしていて、食べ物は美味しくて物価が安く、遊びに行く場所も近くにないので都会暮らしの時より貯金が増えた。そして何より稲や野菜といった目の前ですくすく育つものを相手にしているので仕事にやりがいがある」
そう言って目を輝かせる松尾さんだが、実は松尾さんの給料は同期の同僚より多い。それは前職で身につけた特技のせいだ。
「農繁期は農作業をし、農閑期は全国をセールスで回ってます。商品の売り込みです」
前いた会社では常にトップセールスを記録する優秀な営業マンだった。
多角化した農業法人では、求めている人材が農作業従事者だけとは限らない。松尾さんの勤めた農業法人のように直営飲食店や加工・直販部門を持っているところでは調理やマネージメントの知識・経験、またはシステムエンジニアや商品開発の経験者等、さまざまな人材が求められている。>>続きを読む
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